借り換えは、有効な手段か?
住宅ローンにおいて、いつ契約するか、また金利の変動を読んで頃合いを見図るというのは、一種の賭け的な部分があります。
もう下がらないであろうと考えていても、下がったり、
待っているうちに下がると考えていても、思い通りにはいかないということもよくあります。
契約当初は、この住宅ローンで納得していたはずです。
しかし、時代の流れに沿って
金利情勢も住宅ローンのタイプも大きく変化していきます。
一昔前には、これほどネット銀行など普及しておらず、
店頭で担当者の顔を見ながら説明を受けないと信用できないと考えていた方も大勢いたはずです。
今や、ネットで住宅ローンの申し込みもできるのが当たり前の時代となりました。
店舗を持たないということは、それなりに経費が節約できるという最大限のメリットがあります。
街中の一等地に窓口を構えるとなると、宣伝効果は確かにありますが、想像以上の費用がかかります。
そういう費用を最小限にして、その分金利を下げることでお客を呼び寄せるほうが、大きな宣伝になるということに気が付いたのではないでしょうか。
そういったことで、今のネット銀行の住宅ローン金利は、かなり低水準となっています。
はっきり言って、それほど大きな利益が出ていないのでは無いかと疑うほどの内容です。
本当にギリギリラインで経営努力をされていると考えられます。
そんな低水準の金利に魅せられ、借り換えを希望する方は沢山いらっしゃいます。
しかし、全ての方が借り換えが向いているわけではありません。
また、単純に目先の金利の差だけで
判断しては非常に危険を伴います。
なぜなら、意外とかかる諸費用が有るのです。
その諸費用を計算して、そのうえで新しい条件の住宅ローンを契約できるかどうか。
残念ながら、新しく住宅ローンが審査で通らない方も多少はいらっしゃいます。
契約当初とは違い、
住宅をローンの担保にしていると思いますが、
その価値が思いのほか下がっていることがあります。
しかし、住宅ローンの残高は意外と減っていないのです。
そうなると、新しい住宅ローンの審査自体がどうなるかが問題となります。
もちろん問題なく審査が通れば
初めに組んでいる住宅ローンを完済できるように手続きをとる必要があります。
ここで、手数料が大きく発生する場合もあります。
金融機関・残高により金額は異なります。
その他にも、新しい契約を結ぶ際に必ずではありませんが、収入印紙代がかかります。
あとは登録免許税もかかります。
前の金融機関の担保の抹消と次の契約の融資先の担保設定です。
そうなると、司法書士への報酬も当然かかってきます。
登録免許税とは、特に不動産の権利に関して登記する際に課せられる税金のことです。
不動産以外にもありますが。
これらの諸費用は基本的に20万円ほどかかると言われています。
もちろんそれ以上をかかる方もいらっしゃいます。
また、新契約についても、金融機関の保証料がかかるケースも少なくありません。
今は、かなり無料などお得になってきましたが、昔ながらの老舗中の老舗には、保証料がかかると考えておいた方が納得できるはずです。
だいたい金利年0.2%程のようです。
このように、様々なポイントが借り換えにもあります。
同じ金融機関での借り換えが難しいため、どうしても先ほどの経費は必要になると思っておいた方が良いでしょう。
もちろん同じ
金融機関で借り換えが出来るところもあります。
その場合は、諸費用が少なくなったりメリットもありますので、選択の一つに入れても良いとは思います。
そのうえで借り換えを行うかどうかのポイントを考えてみてください。
しかし、このように費用がかさむケースもあり、
本当に借り換え後に総額でお得になるのかが、非常に大きなポイントとなります。
新契約を結ぶためには、また、新たに色んな書類も必要になります。
金額は少ないですが役所などで発行手数料も必要になります。
会社を休んだとすれば、その損失もあります。
また、その手間もかかります。
支払総額の差が最低でも50万円以上ないと、あまりお得とは言えないかもしれません。
その50万円から諸費用や保証料を引いた場合手元に残る金額は、
あまりメリットを実感できるものではないかもしれません。
そのことを頭に置いて、借り換えするかの判断をされると良いと思います。
まずは、一度きちんと計算し考えてから専門家の意見を聞くのが良いように思います。
確かに、低金利と聞くと変更したくなります。
しかし、安易に判断せず、しっかり計算してください。
また、審査が本当に通ること、
また担保不足で満額(希望額)審査が通らず減額になる可能性も十分考えられます。
その際は、その差額を一括で支払う必要も出てきます。
そういったことを考慮に入れて考えるて判断してみましょう。