マンション売却には各種諸経費や税金が必要です
売買手数料とは別に支払う税額を十分に把握しておく必要があります
マンション売却時に税金がかかる?基本的な仕組み、解説します。
人生で最大の買い物と言われているマイホーム。それを手放すことになったら、なるべく高い値段で売りたいですよね。

とはいえ、高い金額が動くゆえ上手に売却しないと大きな損をすることに。特に税金絡みの知識を知っていると知らないでは、最終的な手元に残る金額の差が大きくなります。

ということで、今回から10回に分けて、”マンションの売却は初めて”という方向けに、マンションの売却にまつわる税金のあれこれから、実際にかかる金額のシミュレーション、シチュエーション別の解説をしていきます。

知っていると知らないでは数10万~100万円単位で変わってくる話もありますので、是非参考にしてくださいね。

この記事は2016年12月現在の法令等に基づいて作成しています。そのため、正確な税額等を知りたいときは、税務署や税理士等へ相談されることをおすすめします。

そもそも、マンション売却時に税金はかかる?

結論から言えば、印紙税など細かいものを除けば、マンション売却時に利益が出たら税金がかかります。

その税金の名前は『所得税』。

給与明細を見たら、毎月いくらか引かれていますよね。あの所得税です。マンション売却で出た利益はあなたの『所得』としてみられ、その金額や様々な条件に応じて税金がかかるのです。

ところで、あなたはこの『所得』と、『収入』の違いがわかりますか?マンション売却で税金を節約する時に役立つ情報ですので、是非押さえておきましょう!

まず収入とは、単純に自分が稼いだお金のことです。給料なら所得税や保険証の健康保険、年金などが引かれる前のものですね。マンション売却で言えば、単純な売却の金額を言います。

これに対し所得とは、稼いだお金から必要経費を差し引いたお金のことです。給料なら先ほどの所得税などに加え、年末調整で出している支払った保険料の一部などを引いた後のものです。

これがマンションの売却になると、売却額から不動産会社へ支払う手数料などの費用だけでなく、購入時にかかった費用なども引いた後のものです。

勘の良い方ならお気づきと思いますが、マンション売却時の税金は『収入』ではなく『所得』で決まるため、

『マンションの売却額-(マンションの購入額+購入及び売却にかかった費用)』

この金額を基準に計算されるのです。

かかった費用を見落とすと、本来の税金より高い金額をを払わなければならなくなりますので、しっかりとチェックしてくださいね。

マンション売却時にかかる税金はどうやって決まる?

マンションを売却した時、主にかかる税金は『所得税』で、その金額は売却した金額(収入)から購入した金額と購入及び売却にかかった費用を差し引いた金額(所得)が計算の基準になることはおわかりいただけたと思います。

では、ここからどうやって税金の額を計算すればいいのでしょうか。

ここで出てくる重要なキーワードは、『譲渡所得』と『分離課税』です。

そもそも所得税を計算するときには、まず自分の所得を10種類の区分に分けることから始めます。

一番身近なものは『給与所得』です。会社からもらう給料やボーナスなどはこれにあたり、ほとんどの方はこの『給与所得』のみで所得税を計算しています。

他には自営業の方が稼いだ所得が該当する『事業所得』、競馬や宝くじが当たったお金が該当する『一時所得』などがあります。

『譲渡所得』はこれら区分の1つで、マンションや土地などを売却したときの所得はこの『譲渡所得』としてカウントされるのです。

ところで、なぜ『所得税』を計算するとき所得を10もの種類に分けるのでしょうか。それは、公平に税金を負担してもらうためです(実際には様々な特例がありますので、そうなってはいませんが・・・)。

例えば、『給与所得』は一般的な人がほとんど該当する所得で、日々生活するために必要な所得であることから、他の所得よりも比較的軽い税金をかけるようにしています。また、退職金をもらったときに該当する『退職所得』は、その後の生活費などに使うことが予想されることから、他の所得より税金がかからないように配慮されています。

一方、株の配当金等の『配当所得』、土地や建物を貸した時に得られる『不動産所得』などは他の所得より金額が大きくなりやすいので、税金も大きくかけるといった具合です。

『譲渡所得』は、どちらかと言えば後者の税金をかけやすい所得にあたります。

また、10に分けて算出したそれぞれの所得は、『総合課税』と『分離課税』という方法で所得税の計算をします。

『総合課税』とは、それぞれの所得を合計した金額から税金を計算するもので、『分離課税』とは、それぞれの所得独自で税金の計算をすることです。

『譲渡所得』は『分離課税』に分けられ、普段もらっている給料とは別物として計算します。

まとめ

・マンションを売却したときには、『所得税』を払わなければいけない可能性がある。

・『所得税』は、マンション売却金額-購入時の金額と売却&購入時の費用が基準になる。

・マンション売却時の所得は『譲渡所得』として、他の所得とは分けて計算。

マンションの売却にかかる税金を把握することは、基本をしっかり抑えれば十分理解できるものですし、何より知っていると得する制度がたくさん設けられています。1つずつ覚えて、損をしないマンション売却をしましょう!

次回は所得税以外にかかる税金について解説していきます。

マンション売却 税金➡第2回所得税以外にかかる税金について